受ける側として気をつけること

介護関係の新人教育を受ける際に重要なことは多々あり、このページではその中から3つほど紹介します。ここで紹介する以外のことも知りたい場合は、こちらの「介護の新人教育お悩み相談所」でも紹介されているため、覗いてみると良いでしょう。

その1つが接する相手の身体的情報をしっかりと確認することです。新人教育では「やり方」は教えてくれても、「要介護者の今日の調子」は教えてくれません。その結果、要介護者に不快な感覚を与えてしまい、お互いに嫌な気持ちになってしまう事があります。何をするに当たっても、はじめに「要介護者の今日の調子」を聞く心構えを持ちましょう。

新人教育を担当している職員が、教えてない事を教えたと勘違いして指示を出してくる場合もあります。その際も、しっかりと「それはまだ教えられていません」と、意思表示をしましょう。その結果、新人教育を担当している職員の自分への心象が悪くなったとしても、知ったふりをして要介護者に怪我を負わせてしまう事態に比べれば些細なことです。また、指導側も教えてなかった、という事実を認識することで、次からの指導が改善される場合もあります。

新人教育を受けていると、少し理不尽に感じる言葉を投げかけられる事も少なくありません。それらの言葉は自分を成長させる糧だと前向きに考えることが重要です。しかし、「貴金属や金銭が無くなった」などのクレームに対してはしっかりと「自分は関係ない」と意思表示をしましょう。最初は同僚や上司に対して主張し、該当する要介護者の病状などを把握してから、本人にも伝えるようにします。曖昧な回答だと要介護者の疑念を深めてしまうケースが少なからずあります。